カラーに厳格なウィンブルドンの全英オープンテニス

テニスの4大大会と言えば全英、全米、全仏、全豪ですが、イギリス・ウィンブルドンで開かれる全英オープンは、他の大会とは一線を画す由緒ある大会として有名です。中でも出場選手にはドレスコートがあり、ウェアなど白以外のものを身に付けて出場することが固く禁じられています。他の3つの大会では比較的自由ですが、ウィンブルドンだけはカラーに対して厳格なルールがあります。

ウィンブルドンだけの服装規定

ウィンブルドンの出場選手は、ウェア、ソックス、シューズはもちろん、帽子やリストバンド、ヘアバンド、下着、練習着まですべて白でなければいけないという規定があります。これは試合コートだけでなく練習コートにも適用され、選手は白で統一した出で立ちでプレーします。さらには選手だけでなく観客にもドレスコードがあり、席によっては白以外の服装の人は入場を断られる場合もあります。

 

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強烈な光を和らげる寒色系

ウィンブルドンでテニスの試合が始まったのは1877年で、元々はセンターコートの芝生を手入れするローラーを新しく購入するための資金集めとして開かれました。カラーにこだわったドレスコードがルール化されたのは1963年で、今やウィンブルドンの伝統として守られています。ここまでウェアを白に徹底しているのは、ウィンブルドンのテニス大会はスポーツの大会ではなく、上流階級の社交場であったためです。動きが激しくなると汗が出ますが、その汗じみを目立たせないために白のウェアを着るようになり、それが慣例化したとされています。このことから「テニスは白いウェアで行なうもの」というルールが確立されていきました。

フレームにもさまざまな工夫

最初はどの大会もウィンブルドンに合わせて白いウェアで行なわれてきましたが、1970年代に全米オープンで白以外のカラーを解禁したのを皮切りに、カラフルなウェアが登場しました。ウェアやシューズのメーカーもさまざまな配色やデザインの商品を発売し、トッププロもこれを着用することで、テニスのファッション化がどんどん進んでいきました。

伝統を守ることで高いステータスをキープ

世界中でテニスが親しまれている中にあって、ウィンブルドンが守り続ける伝統は、一つのステータスにもなっています。ウィンブルドンのセンターコートでプレーすることを夢見ているプロ選手も多くおり、スタッフやボールボーイなどのボランティアも誇りを持ってその役目を果たしています。伝統と歴史を重んじ、頑なに白のウェアにこだわるウィンブルドンこそテニス大会のひとつのカラーと言えます。